投資・資産形成

5人家族の資産配分|教育費とFIREに備える現金・投資の考え方

2026年8月13日

「子どもが3人いる家庭では、現金と投資をどのような割合で持てばよいのだろう」

わが家では、金融資産を現金・インデックス投資・高配当株の3つに分け、それぞれに異なる役割を持たせています。

現金は教育費や急な支出への備え、インデックス投資は長期的な資産成長、高配当株は給与以外の収入を得るための資産です。

子ども3人の教育費や住宅ローン、将来のFIREを考えると、資産を増やすことだけでなく、必要なときに安心して使えるお金を確保することも欠かせません。

そのため、わが家では「現金を何%、投資を何%」と割合だけで決めるのではなく、お金を使う目的と時期に合わせて資産を分けています。

この記事では、5人家族のわが家が、教育費と将来のFIREに備えてどのように資産を分けているのか、その考え方を紹介します。

なお、各家庭に適した資産配分は、家族構成や収入、支出、今後の予定によって異なります。ひとつの家庭の実例として参考にしていただければ幸いです。

この記事でわかること

  • 金融資産約1億2,000万円の具体的な配分
  • 現金・インデックス投資・高配当株の役割
  • 子ども3人の教育費に備える考え方
  • 住宅ローンがあっても投資を続ける理由
  • FIREに向けて資産配分を見直すタイミング

5人家族の資産配分で重視していること

わが家が資産配分を考えるうえで最も重視しているのは、資産の増え方だけではなく、必要なときに安心して使えることです。

子どもが3人いると、進学や習い事などにかかる費用が重なる可能性があります。さらに、住宅ローンや日々の生活費、自分たちの老後資金にも備えなければなりません。

金融資産の多くを投資に回せば、長期的に大きく増える可能性があります。しかし、必要な時期に相場が下落していれば、損失が出ている状態で売却することになるかもしれません。

一方で、すべてを現金で持っていると、安心感は得られますが、物価上昇によってお金の実質的な価値が下がる可能性があります。

そのため、わが家では一つの資産だけに偏らず、次の3つに役割を分けています。

  • 近い将来に使う可能性があるお金は現金で確保する
  • 長期間使う予定のないお金はインデックス投資に回す
  • 定期的な収入を得るために高配当株を保有する

資産配分に唯一の正解があるとは考えていません。

子どもの年齢や進学予定、住宅ローンの残高、働き方によって、必要な現金と投資のバランスは変わります。

わが家でも、今の配分を固定するのではなく、家族の状況に合わせて見直していくことを大切にしています。

わが家の資産を3つに分ける考え方

わが家では、金融資産を次の3つに分けて管理しています。

  • 現金
  • インデックス投資
  • 高配当株

この3つは、値動きや使う目的が異なります。

現金は、近い将来に必要になる教育費や生活費、急な支出に備えるための資産です。

インデックス投資は、すぐには使わないお金を長期的に運用し、将来に向けて育てる役割を持っています。

高配当株は、株式を保有しながら定期的な配当収入を得て、給与以外の収入源をつくるために活用しています。

2026年8月時点の金融資産は、約1億2,000万円です。おおまかな内訳は次のとおりです。

資産金額全体に占める割合
現金約1,500万円約12.5%
インデックス投資約9,000万円約75%
高配当株約1,500万円約12.5%
合計約1億2,000万円100%

金額は相場によって日々変動するため、口座ごとの残高ではなく、全体像が分かる概算額を掲載しています。

現在はインデックス投資の割合が大きくなっていますが、単純に75%という割合を維持することを目標にしているわけではありません。教育費や退職時期が近づけば、必要になる金額を確認しながら、現金の割合を増やす予定です。

具体的な割合は、相場の値動きや入金のタイミングによって変化するため、一定に固定しているわけではありません。

「現金を何%、投資を何%」と数字だけで管理するのではなく、これから必要になる金額と時期を考えたうえで、それぞれの役割に必要なお金を配分しています。

大切にしているのは、資産を効率よく増やすことだけではありません。

教育費や急な出費に対応しながら、相場が下落したときにも慌てず、長期投資を続けられる状態をつくることです。

現金|教育費と急な支出に備える

現金は、近い将来に必要になる可能性があるお金として確保しています。

主な目的は、次の3つです。

  • 子ども3人の教育費
  • 当面の生活費
  • 病気や住宅設備の故障など、急な支出への備え

教育費が必要になる時期と、株式市場の状況が重なるとは限りません。

進学時期に相場が大きく下落していた場合、教育費を準備するために、投資資産を安い価格で売却しなければならない可能性があります。

そこで、近い将来に使う予定のあるお金は、値動きのある資産とは分けて現金で保有しています。

現金を多く持つと、投資による成長の機会が少なくなることもあります。しかし、必要なときにすぐ使えることには、大きな安心感があります。

わが家にとって現金は、投資できずに余っているお金ではありません。

相場が不安定なときにも投資資産を慌てて売却せず、長期運用を続けるための土台です。

インデックス投資|長期的な資産成長を目指す

インデックス投資は、わが家の資産を長期的に成長させる役割を担っています。

特定の企業だけに投資するのではなく、投資信託などを通じて、複数の企業や地域へ幅広く分散して投資しています。

インデックス投資を中心にしている理由は、仕事や子育てをしながらでも続けやすいからです。

個別企業の業績や株価を常に確認する必要が比較的少なく、一度仕組みを整えれば、長期的な視点で運用しやすくなります。

もちろん、相場が下落すれば、資産評価額が大きく減ることもあります。

そのため、近いうちに使う教育費や生活費まで投資に回すことはせず、長期間使う予定のないお金を中心に運用しています。

短期的な値動きを予想して売買を繰り返すのではなく、無理のない範囲で保有を続けることを大切にしています。

高配当株|給与以外の収入をつくる

高配当株は、定期的な配当収入を得るために保有しています。

インデックス投資は、将来に向けた資産の成長を期待するものです。一方、高配当株は、保有している間に配当金を受け取れる可能性があります。

配当金が入ると、資産が収入を生み出していることを実感できます。

将来的に働き方を見直したり、FIREを目指したりするうえでも、給与以外の収入源を持つことには意味があると考えています。

ただし、配当金は保証されているものではありません。

企業の業績によって減配や無配になる可能性があり、株価が下落することもあります。そのため、配当利回りの高さだけで投資先を決めないようにしています。

高配当株だけに偏るのではなく、現金やインデックス投資と組み合わせることで、資産全体のバランスを取っています。

子ども3人の教育費にどう備えるか

子どもが3人いるわが家では、教育費を資産配分に影響する大きな支出の一つと考えています。

教育費は、一度にすべて必要になるわけではありません。しかし、進学する学校や時期によっては、入学金や授業料などの支出が重なる可能性があります。

そのため、教育費を一つの金額として考えるのではなく、次のように時期を分けて考えています。

  • 近いうちに必要になるお金
  • 数年後に必要になるお金
  • まだ長期間使う予定のないお金

近いうちに必要になる可能性が高い教育費は、現金を中心に準備します。

一方、使うまでに十分な期間があるお金については、価格変動のリスクを理解したうえで、投資による運用も選択肢になります。

ただし、子どもの進路や希望は、成長とともに変わる可能性があります。

資産配分を一度決めて終わりにするのではなく、進学時期が近づくにつれて、必要なお金を投資資産から現金へ移していくことも検討します。

また、教育費を優先しすぎて、自分たちの老後資金が不足しないようにすることも大切です。

教育費と老後資金を分けて考え、どちらか一方だけに偏らないよう意識しています。

わが家の進学方針をもとに試算したところ、子ども3人の教育費は約6,650万円になりました。中学から私立へ進み、私立理系大学と大学院まで進学する場合の内訳を、以下の記事で紹介しています。

関連記事:「子ども3人の教育費は約6,650万円|中学から私立・理系大学院まで試算」

また、教育費の一部は、ジュニアNISAとインデックス投資で準備してきました。学資保険ではなく投資を選んだ理由や、実際に利用した制度については、以下の記事にまとめています。

関連記事:「子ども3人の教育費6,650万円をどう貯める?ジュニアNISAとインデックス投資で準備」

住宅ローンがあっても投資を続ける理由

わが家には約1,800万円の住宅ローンが残っています。金利は固定1.56%、毎月の返済額は約12万6,000円です。

金融資産から一括返済することも可能ですが、現在は返済を続けながら、現金の確保と投資を優先しています。

子ども3人の教育費や急な支出を考えると、一括返済によって手元の現金を大きく減らすより、必要なときに使える資金を残しておく方が、わが家には合っていると判断しているためです。

一括返済で減らせる利息と、投資信託を売却せず運用を続ける場合を比較した結果は、次の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:「住宅ローン1,800万円を一括返済すべき?投資信託の売却と運用継続を比較」

FIREを目指すうえでの資産配分

わが家はFIREを目指していますが、資産を最大限に増やすことだけを優先しているわけではありません。

FIRE後は給与収入が減る、またはなくなる可能性があります。そのため、資産額だけでなく、生活費をどのように賄うかも重要になります。

現時点では、3つの資産に次の役割を持たせています。

  • 現金:相場下落時にも生活を維持する
  • インデックス投資:長期的な資産成長を目指す
  • 高配当株:定期的な配当収入を得る

投資資産だけを多く持っていると、FIRE直後に相場が下落した場合、生活費のために安い価格で売却しなければならないかもしれません。

一定額の現金があれば、相場が回復するまで投資資産の売却を抑えられる可能性があります。

また、配当収入があれば、生活費のすべてを資産の取り崩しだけで賄わずに済みます。ただし、配当金は減る可能性があるため、それだけに依存しないことも大切です。

わが家は、子ども3人の教育費や住宅ローンが残っているため、まだFIREに向けた準備の途中です。

資産額だけを基準に退職時期を決めるのではなく、今後の支出や収入、家族の状況を確認しながら判断していきます。

現在の資産を、FIRE後にどの順番で生活費へ充てるかについては、次の記事で整理しています。

関連記事:「FIREしたら資産はどこから取り崩す?わが家の取り崩し順を整理」

現在の金融資産や教育費、老後資金をもとに、50代・子ども3人のわが家がFIREできるのかを、以下の記事で試算しています。

関連記事:「50代・子ども3人でもFIREできる?教育費6,650万円と老後資金を試算」

資産配分を見直すタイミング

資産配分は、一度決めたら変えないものではありません。

わが家では、次のような変化があったときに見直す必要があると考えています。

  • 子どもの進学時期が近づいたとき
  • 収入や働き方が変わったとき
  • 大きな支出の予定ができたとき
  • 住宅ローンの返済状況が変わったとき
  • FIREの時期が具体的になったとき
  • 現金と投資資産のバランスが大きく変わったとき

相場が上昇すると、投資資産の割合が自然に大きくなることがあります。反対に、相場が下落すれば、当初考えていた配分から外れることもあります。

ただし、相場が動くたびに売買するのではなく、家族の予定や必要な金額に変化がないかを確認することを優先しています。

資産配分を見直す目的は、短期的な利益を増やすことではありません。

家族が必要とするお金を準備しながら、無理なく投資を続けられる状態を保つことです。

まとめ|資産配分は家族の状況に合わせて考える

わが家では、金融資産を次の3つに分け、それぞれに役割を持たせています。

  • 現金:教育費や生活費、急な支出に備える
  • インデックス投資:長期的な資産成長を目指す
  • 高配当株:給与以外の収入をつくる

資産を増やすことだけを考えれば、より多くのお金を投資に回す方法もあります。

しかし、子ども3人の教育費や住宅ローン、将来のFIREを考えると、必要なときに使える現金も欠かせません。

大切なのは、一般的に理想とされる割合へ合わせることではなく、家族構成や収入、支出、お金を使う時期に合った配分を考えることです。

わが家でも、現在の資産配分がずっと最適だとは考えていません。

子どもたちの成長や働き方の変化に合わせて見直しながら、家族との時間と将来の選択肢を増やせる資産形成を続けていきます。

※この記事は、わが家の資産配分に関する考え方を紹介するものです。特定の金融商品への投資を勧めるものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあるため、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

  • この記事を書いた人

みらい所長

大手メーカーに勤務する50代、3児の父。2019年からインデックス投資と高配当株を中心に資産形成を続けています。2026年には3人目の子どもの誕生を機に約2か月の育児休業を取得しました。資産形成、教育費、FIRE、家計、育児、相続など、自分で経験したことを実際の数字とともに発信しています。

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