私は50歳で、3人目の子どもの誕生をきっかけに育児休業を取得しました。
育休を取る前は、責任の重い仕事を担当し、残業も多い生活を送っていました。家事や育児は妻に任せることが多く、子どもたちとゆっくり過ごせるのは、ほぼ週末だけでした。
育休を取得する前に気になっていたのは、職場や周囲からどのように見られるのか、3人の育児を自分にこなせるのかということです。
それでも、実際に育休を取得した今は、取って正解だったと感じています。
育休によって得られたのは、子どもと過ごす時間だけではありません。これからの働き方や家族の将来、自分がどのような人生を送りたいのかを考える時間も得られました。
この記事では、50代で3人目の育休を取得した理由と、実際に生活してわかったことを紹介します。
結論|50代でも育休を取得してよかった
私の場合、50代で3人目の育児休業を取得したことは、仕事や収入への不安を上回る価値がありました。
育休中は決して自由な時間が増えたわけではありません。しかし、子どもたちの成長を近くで見られたこと、妻と育児を分担できたこと、これからの働き方や家族との時間を考え直せたことは、大きな人生資産になりました。
同じ年代で育休の取得を迷っている方には、収入への影響だけでなく、今しか得られない家族との時間も含めて判断してほしいと思います。
この記事でわかること
- 50代で3人目の育休を取得した理由
- 育休前に感じていた不安と職場の反応
- 3人育児の大変さと育休で得られたもの
- 育休を通じて変わった、お金と時間への考え方
50代で3人目の育休を取得した理由
仕事中心の生活を見直したかった
育休に入る前は、残業が多く、責任の重い仕事を担当していました。
育休取得前の1か月ほどは在宅勤務が中心でしたが、仕事に使う時間や精神的な負担がなくなったわけではありません。
仕事が忙しくなるほど、家族と過ごす時間は少なくなります。家事や育児についても、妻に任せる部分が多くなっていました。
家族のために働いているはずなのに、その家族と過ごす時間が十分に取れない。
50代になったこともあり、このまま仕事中心の生活を続けてよいのか、一度立ち止まって考えたいと思うようになりました。
週末だけでは3人と十分に向き合えなかった
平日は仕事があるため、子どもたちと遊べるのは主に週末でした。
しかし、週末は長女のサッカーへの付き添いがあります。長女と過ごす時間は取れても、その間は長男や次女と十分に接することができません。
家族と一緒にいるつもりでも、3人それぞれと向き合えているわけではないことに気づきました。
子どもが3人いれば、年齢も興味も生活のリズムも異なります。限られた週末だけで、全員と満足に過ごすのは簡単ではありませんでした。
子どもと過ごせる残り時間を意識した
上の子どもたちの成長を見ていると、子どもが大きくなるのは本当に早いと感じます。
50代になり、自分に残された時間についても以前より意識するようになりました。
子どもが親と一緒に遊び、さまざまな話をしてくれる期間は、いつまでも続くわけではありません。
仕事はこれからもできますが、子どもが小さい今の時間は、後から取り戻すことができません。
妻の負担を減らしたい、3人の子どもたちともっと向き合いたい、そして自分の働き方や人生を見直したい。
こうした思いが重なり、育休を取得することにしました。
育休を取る前に感じていた不安
職場や周囲からどう見られるのか
育休を取得する前に特に気になっていたのは、職場や周囲からどのように見られるかということでした。
50代で、責任のある仕事から一時的に離れて育休を取ることは、職場ではまだ一般的とはいえないかもしれません。
しかし、実際に伝えてみると、上司も同僚も理解してくれました。
仕事の引き継ぎなどは必要でしたが、周囲から否定的な反応を受けることはありませんでした。
取得前にはいろいろと考えましたが、必要以上に周囲の反応を心配していた部分もあったと思います。
3人の育児をこなせるのか
もう一つ不安だったのは、3人の育児を実際にこなせるのかということです。
赤ちゃんのお世話だけでなく、上の子どもたちの生活や習い事にも対応しなければなりません。
これまで妻に任せることが多かった分、自分が日常的に育児を担当したとき、どこまでできるのか分かりませんでした。
実際に始まってみると、育児は一つのことを順番にこなせば終わるものではありません。赤ちゃんのお世話をしながら、上の子の話を聞いたり、送迎の準備をしたりする必要があります。
想像していた以上に、自分の時間を確保するのが難しい生活でした。
資産形成が育休という選択を支えてくれた
育休を取れば、働いていたときと比べて収入は減ります。
ただ、私の場合は、これまでに築いてきた資産があったため、収入減に対する不安は比較的小さいものでした。
育休に入ってからも、マネーフォワードで資産額の変動を毎日確認しています。もちろん、投資している資産は相場によって上下しますが、現時点では育休を取ったことで資産が大きく減ったとは感じていません。
実際の数字を確認することで、「今の生活を続けても、すぐに家計が苦しくなるわけではない」と分かり、不安が和らぎました。
資産形成というと、お金を増やすことに目が向きがちです。
しかし今回、資産があることの本当の価値は、必要なときに仕事から離れたり、家族との時間を選んだりできることにあると実感しました。
資産形成は、将来の金額を増やすだけでなく、人生の選択肢を増やすためのものでもあります。
育休という選択を支えた資産形成の経緯については、以下の記事で紹介しています。
関連記事:「金融資産1億円超までの25年|会社員がやめた4つ・続けた5つ」
育休に入って変わった毎日の生活
育休に入ってからは、私が上の子2人の送迎、宿題、お風呂、寝かしつけなどを担当し、妻が0歳の次女のお世話を中心に担当しました。
仕事をしていた頃より子どもたちと過ごす時間は増えましたが、育休は自由に過ごすための休みではありませんでした。朝から夜まで、学校、幼児園、習い事など、家族の予定に合わせて動く毎日です。
実際の起床時間、送迎、家事、習い事、お風呂、寝かしつけまでのスケジュールは、次の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:「男性育休中の1日を公開|3児の父が担当する家事・育児とリアルな生活」
3人育児で大変だと感じたこと
赤ちゃんと上の子への対応を両立すること
特に難しいと感じるのは、赤ちゃんのお世話と上の子どもたちへの対応を同時に行うことです。
赤ちゃんを優先しなければならない場面は多くありますが、上の子どもたちにも話を聞いてほしいときや、一緒に遊んでほしいときがあります。
3人全員に同じように時間を使うことはできません。
誰にどのタイミングで向き合うのかを考えながら過ごす必要があり、育児の難しさを実感しています。
自分の時間を確保すること
育休中にブログを始めましたが、いつでも好きなだけ書けるわけではありません。
子どもたちの生活を優先し、その合間に少しずつ作業しています。
子どもと過ごす時間を大切にしながら、自分がやりたいことを進めるには、時間の使い方を工夫する必要があります。
仕事とは異なる忙しさですが、育休を経験しなければ分からなかった日常です。
育休を取得して得られた5つのもの
1.子どもの成長を間近で見られる時間
育休を取得して一番よかったことは、子どもたちの成長を日々見られるようになったことです。
週末だけでは気づけなかった小さな変化にも、気づけるようになりました。
2.3人それぞれと向き合う機会
送迎や遊び、お風呂、寝る前の時間を通じて、子どもたちとの会話が増えました。
3人それぞれと十分に向き合うことは簡単ではありませんが、育休前よりも確実に関わる時間は増えています。
3.妻と育児を分担する生活
これまでは、仕事を理由に妻へ任せることが多くありました。
育休中は、自分も日常の育児を担当しています。実際に経験することで、日々の育児がどれほど多くの対応の積み重ねで成り立っているのかも分かるようになりました。
4.家族の将来を考える余裕
仕事中心の生活では、目の前の業務をこなすことで精いっぱいになりがちでした。
仕事からいったん離れたことで、家族とどのように暮らしたいのか、自分はこれからどのように働きたいのかを考えられるようになりました。
5.仕事以外の可能性を試す時間
育休中に、このブログ「人生資産研究所」を始めました。
すぐに大きな収入を得られるとは考えていませんが、少しずつ育てることで、将来の収入源の一つになる可能性があります。
会社の仕事だけではなく、自分の経験を生かした別の可能性に挑戦できたことも、育休によって得られたものです。
育休中に「人生資産研究所」を始めた理由
ブログを始めた理由の一つは、仕事をしていたときよりも時間を確保できるようになったからです。
以前からブログに興味があっても、残業や育児がある生活の中で、新しいことを始める余裕はなかなかありませんでした。
育休は子どものための時間ですが、生活を見直し、新しいことに挑戦するきっかけにもなりました。
もう一つの理由は、ブログが将来の収入源になる可能性があると考えたからです。
資産形成や教育費、FIRE、子育て、相続など、これまで自分が経験してきたことを記事として残せば、同じような悩みを持つ人の役に立つかもしれません。
その積み重ねが、いつか会社以外の収入につながれば、働き方の選択肢をさらに増やせます。
育休中にブログを始めたことは、家族との時間を大切にしながら、将来に向けた新しい種をまくことでもあります。
育休を通じて変わった、お金と時間への考え方
育休を経験したことで、収入よりも家族との時間を優先したいという気持ちが強くなりました。
お金は、後から働いたり運用したりすることで増やせる可能性があります。
しかし、子どもが8歳、5歳、0歳である今の時間は、今しかありません。子どもたちは成長し、家族の過ごし方も少しずつ変わっていきます。
だからこそ、今しかできない経験には、時間もお金も使っていきたいと考えるようになりました。
同時に、家族との時間を自分で選べる生活を続けたいという思いから、FIREへの気持ちも以前より強くなりました。
FIREは単に仕事を辞めることではなく、自分にとって大切なことへ時間を使える状態をつくることだと思っています。
資産形成の最終的な目的も、資産額そのものを競うことではありません。
お金によって不安を減らし、自分と家族にとって望ましい選択ができるようにすることです。
今回の育休は、それを実感する機会になりました。
育休を迷っている同年代の男性に伝えたいこと
家庭や職場、家計の状況は人によって異なるため、誰にでも育休を勧められるわけではありません。
それでも、自分と同じように育休を取得するか迷っている人には、私はこう伝えたいです。
育休を取得して正解でした。可能であれば、もう少し長い期間を取ることも検討してよいと思います。
取得前には、職場や仕事のことが気になると思います。私自身もそうでした。
しかし、実際に仕事を離れてみると、想像していたほど不安は大きくありませんでした。それ以上に、子どもと過ごせる日常の価値を感じています。
短い期間では、育児の生活に慣れた頃に復職を迎えてしまう可能性もあります。
制度や家計の条件が許すのであれば、少し長めに取得することも選択肢の一つです。
子どもが小さい時期は、後から取り戻すことができません。
まとめ|育休で得られたのは、家族と人生を考える時間だった
今回の経験をまとめると、次の3点です。
- 50代での育休取得には不安もあったが、取得してよかった
- 子どもの成長を近くで見ながら、妻と育児を分担できた
- 収入だけでなく、家族との時間も大切な人生資産だと実感した
育休は自由な時間ではありません。それでも、仕事中心だった生活を見直し、これからの働き方や家族との時間を考える大切な機会になりました。