50代でFIREしたら、毎日何をして過ごすのだろう。
会社員として忙しく働いていると、仕事を辞めた後の生活には、たくさんの自由時間があるように思えます。
私も、ブログを運営したり、運動したり、家族で旅行をしたりしながら、ゆっくり過ごす生活を想像していました。
私は50代の会社員です。3人目の子どもの誕生をきっかけに、2026年6月26日から8月18日まで、約2か月の育児休業を取得しました。
育休はFIREではありません。しかし、会社へ行かず、仕事以外のことに時間を使った経験は、FIRE後の生活を考えるきっかけになりました。
結論からいうと、仕事を休めば自由時間が大幅に増えるとは限りませんでした。
育休中は家事や育児、子どもの送迎、通院、相続手続きなどがあり、想像していたほど自由な時間はありませんでした。それでも、退屈や孤独を感じることはなく、子どもを中心に過ごす毎日には満足しています。
この経験から、私がFIRE後に必要だと感じたのは、何もしない自由ではなく、自分や家族にとって大切なことに時間を使える自由でした。
この記事では、育休中の生活を通して考えた、50代でFIREした後の理想と現実について紹介します。
この記事でわかること
- 育休中に分かった自由時間の現実
- 仕事を離れても退屈や孤独を感じなかった理由
- 私がFIRE後に続けたい5つのこと
- 完全FIREよりサイドFIREが合うと感じた理由
- FIRE前に考えておきたい時間の使い方
FIREすれば毎日が自由になると思っていた
会社員として働いていると、平日の多くを仕事に使います。
育休を取得する前の私は仕事が忙しく、出社した日は帰宅が21時頃になることもありました。子どもの送迎や寝かしつけに参加することも難しく、平日に家族とゆっくり過ごせる時間は限られていました。
そのため、FIREして会社へ行く必要がなくなれば、次のような生活ができると考えていました。
- ブログをじっくり運営する
- 投資について学ぶ
- 定期的に運動する
- 本を読む
- 子どもと過ごす
- 家族で旅行する
- 時間を気にせず出かける
毎朝決まった時間に出勤する必要がなく、1日の予定を自分で決められる生活です。
特に家族旅行には行きたいと考えていました。
しかし、育休を取得した時期は夏休みと重なり、子どももまだ小さいため、実際には簡単に旅行へ出かけられる状況ではありませんでした。
時間があっても、家族の予定や子どもの年齢、季節などによって、できることは変わります。
育休中は思っていたほど自由ではなかった
育休中は会社の仕事から離れましたが、何もすることがない日はほとんどありませんでした。
私が実際に時間を使ったのは、主に次のようなことです。
- 洗濯などの家事
- 子どもの幼稚園や習い事の送迎
- 宿題への対応
- お風呂や寝かしつけ
- 子どもや自分の通院
- ブログの運営
- 相続に関する手続き
- 家の用事
育休期間の後半は、子どもたちの夏休みと重なりました。
平日も子どもと一緒に過ごすため、まとまった自由時間はほとんどありません。ブログの記事を書く時間も、子どもの送迎の合間や、子どもたちが寝た後に確保していました。
育休中の詳しい生活スケジュールや、私が担当した家事・育児については、以下の記事で紹介しています。
関連記事:「男性育休中の1日を公開|3児の父が担当する家事・育児とリアルな生活」
仕事をしていなくても、家族との生活には毎日やることがあります。
「会社を辞めれば、朝から晩まで好きなことができる」というほど単純ではないと実感しました。
自由時間が少なくても不満はなかった
育休中は自由時間が少なかったものの、不満が大きかったわけではありません。
子どもの送迎をしたり、宿題を見たり、一緒に過ごしたりすることは、仕事をしていた頃には十分にできなかったことです。
育休前は、家族のために働いているつもりでも、仕事が忙しく、家族と過ごす時間を確保できないことがありました。
育休を取得したことで、子どもたちの日常を近くで見られるようになりました。
特別な旅行や大きなイベントがなくても、一緒に食事をしたり、送迎中に話をしたりする時間には価値があります。
50代で育休を取得して感じた家族との時間の価値については、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:「50代で3人目の育休を取得してわかったこと|収入より大切だった家族との時間」
FIRE後の生活も、毎日好きな場所へ出かけるような華やかなものではなく、家族との普通の生活が中心になるのかもしれません。
しかし、私にとっては、その普通の毎日を大切にできること自体が、FIREを目指す意味の一つだと感じています。
仕事を離れても退屈や孤独は感じなかった
FIREについて調べると、仕事を辞めた後に退屈したり、社会とのつながりが減ったりする可能性も指摘されています。
私も、会社へ行かなくなったら生活に張り合いがなくなるのではないかと考えることがありました。
しかし、約2か月の育休中に退屈や孤独を感じることは、特にありませんでした。
子ども中心の生活で毎日やることがあり、ブログ運営や相続手続きにも時間を使っていたためです。
会社の仕事がなくても、生活の中に役割があれば、1日の目的を失わずに過ごせると感じました。
ただし、育休とFIREには大きな違いがあります。
育休には終わりがあり、復職することが決まっています。一方、FIREは会社員としての生活を長期間、あるいは完全に終える選択です。
数か月の育休で問題がなかったからといって、FIRE後も必ず同じように過ごせるとは限りません。
子どもが成長すれば、今ほど育児に時間を使わなくなる可能性もあります。そのときに何をして過ごしたいのかも、今後考えておく必要があります。
FIRE後に続けたい5つのこと
今回の育休を通して、FIRE後にやりたいことが少し具体的になりました。
1.ブログを運営する
FIRE後も、人生資産研究所の運営を続けたいと考えています。
自分の経験を整理して記事にすることは、誰かの役に立つ可能性があるだけでなく、自分自身の学びにもなります。
記事の企画、執筆、サイトの改善など、ブログには継続して取り組めることがあります。
ブログ収入が大きくなれば、会社員を続けながら完全FIREを待つのではなく、サイドFIREへ移行できる可能性もあります。
人生資産研究所で大切にしている、お金、家族、時間、健康、経験などの「人生資産」という考え方は、次の記事で紹介しています。
関連記事:「人生資産とは何か|お金だけではない、家族・時間・経験を大切にする理由」
2.投資と資産管理を続ける
FIREした後も、投資や資産管理は続きます。
会社からの給与がなくなれば、資産を増やすことだけでなく、生活費としてどの資産を使うかも考えなければなりません。
相場の状況を見ながら、現金、高配当株、投資信託を管理していく必要があります。
ただし、相場を毎日確認して短期売買をするのではなく、これまでと同じように長期目線で運用を続けたいと考えています。
3.子どもと過ごす
わが家には3人の子どもがいます。
子どもたちが親と一緒に過ごしてくれる期間は、いつまでも続くわけではありません。
送迎や学校行事、日々の会話などに時間を使えることは、今の私にとって大きな価値があります。
教育費を準備することも大切ですが、子どもが小さい時期に一緒に過ごす時間も、後から取り戻すことはできません。
4.運動を習慣にする
50代以降は、お金だけでなく健康も重要になります。
どれだけ資産があっても、健康を崩してしまえば、旅行や家族との時間を十分に楽しめません。
育休中も自由時間が限られ、思ったほど運動できない日がありました。FIRE後は、運動を「時間が余ったらすること」ではなく、生活の予定に組み込みたいと考えています。
5.家族で旅行する
子どもが小さい今は、時期や学校の予定によって、自由に旅行できるわけではありません。
それでも、将来は平日の混雑しにくい時期を選び、家族で旅行をしたいと考えています。
FIREの魅力は、旅行の日数を増やすことだけではありません。
会社の予定を最優先にせず、家族の状況に合わせて予定を決められることにも価値があると思います。
完全FIREよりサイドFIREが自分には合いそう
現時点では、すぐに完全FIREするよりも、ブログなどから収入を得ながら生活するサイドFIREの方が、自分には合っていると感じています。
ブログ運営には、次のような役割が期待できます。
- 会社以外の収入源になる
- 自分の経験を発信できる
- 学びを継続できる
- 読者や社会との接点を持てる
- 毎日の生活に目的をつくれる
ブログ収入が十分に増えれば、会社員として働く時間を減らし、家族や自分のために使う時間を増やせるかもしれません。
短時間の仕事をすることについても、仕事内容によっては選択肢になります。
重要なのは、「まったく働かないこと」を目標にするのではなく、自分が納得できる仕事や活動を、自分で選べる状態をつくることです。
子ども3人の教育費と老後資金を含め、50代でFIREできる可能性については、以下の記事で試算しています。
関連記事:「50代・子ども3人でもFIREできる?教育費6,650万円と老後資金を試算」
FIRE前に考えておきたいのは「何をしないか」より「何をするか」
FIREという言葉には、「会社を辞める」「仕事をしない」という印象があります。
しかし、仕事を辞めることだけを目標にすると、達成した後に何をすればよいのか分からなくなる可能性があります。
育休中の経験から、私はFIRE前に次のことを考えておく必要があると感じました。
- 誰と時間を過ごしたいのか
- 毎日どのような役割を持ちたいのか
- 継続して取り組みたいことは何か
- 健康をどのように維持するのか
- 会社以外で社会とどうつながるのか
- 少しでも収入を得る活動を続けるのか
FIRE後の生活は、休日が永遠に続く状態ではありません。
仕事に使っていた時間を、別の活動で組み立て直す生活だと思います。
その時間をどう使うかが決まっていなければ、資産額だけでFIREの準備が整ったとはいえません。
まとめ|FIREで欲しいのは何もしない時間ではない
育休を取得する前は、仕事から離れれば自由時間が増え、ブログや運動、旅行などに多くの時間を使えると考えていました。
しかし、実際の育休中は、家事や育児、送迎、通院、相続手続きなどで毎日が埋まりました。夏休み中は子どもと付きっきりになり、ブログを書くのも夜や送迎の合間です。
想像していたほど自由ではありませんでした。
それでも、退屈や孤独は感じず、子どもを中心にした生活には満足できました。
この経験から分かったのは、私がFIREによって得たいものは、何もしない時間ではないということです。
ブログ、投資、育児、運動、旅行など、自分や家族にとって大切なことへ時間を使える状態をつくりたいのだと思います。
資産額だけでなく、FIRE後にどのような毎日を送りたいのか。
育休は、その答えを考えるための小さな予行演習になりました。