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ドル建て終身保険を解約した理由|教育費をインデックス投資で準備するまで

2026年8月19日

わが家では、教育費の準備として加入した米ドル建終身保険を、約3年5か月で解約しました。

結論から言うと、元本割れしたから解約したのではありません。

夫婦で支払った保険料は合計4,928,595円、受け取った解約返戻金は合計5,044,360円で、約11万6,000円のプラスでした。

それでも解約したのは、資産形成について学び、教育費の準備にはジュニアNISAを利用したインデックス投資の方が、自分たちに合っていると判断したためです。

わが家では当初、子どもの教育費を準備するため、学資保険への加入を検討していました。しかし、ソニー生命の営業担当者と話をするなかで、死亡保障を持ちながら教育資金も準備できる終身保険の方がよいと考え、2019年に夫婦で米ドル建終身保険へ加入しました。

その後、利回りや手数料について調べ、インデックス投資を勉強したことで、保障と資産形成を分けて考えるようになりました。

この記事では、米ドル建終身保険へ加入した理由、実際の払込保険料と解約返戻金、ジュニアNISAへ切り替えた経緯を紹介します。

この記事でわかること

  • 米ドル建終身保険へ加入した理由
  • 実際に支払った保険料と解約返戻金
  • 利益が出ていても解約した理由
  • 解約返戻金の一部をジュニアNISAへ移した経緯
  • 解約後に新しい生命保険へ加入しなかった理由

学資保険の代わりに米ドル建終身保険へ加入

第一子が生まれた2019年、わが家では将来の教育費をどのように準備するか考え始めました。

最初に検討していたのは学資保険です。

子どもの進学時期に合わせて資金を受け取れるため、教育費を確実に準備する方法として分かりやすいと感じていました。

その後、ソニー生命の営業担当者と面談し、学資保険だけでなく、米ドル建終身保険について説明を受けました。

死亡保障を確保しながら、将来に向けた資金も準備できる点に魅力を感じ、夫婦それぞれが米ドル建終身保険へ加入しました。

当時は、保険と資産形成を同時に行えることに安心感を持っていました。

加入した米ドル建終身保険の契約内容

契約日は2019年5月1日です。

保険証券には個別の商品名の記載が見当たりませんでしたが、保険種類は「米ドル建終身保険」となっていました。

夫婦それぞれの契約内容は次のとおりです。

契約者毎月の保険料保険料払込期間
436.16ドル10年
635.31ドル5年
合計1,071.47ドル

毎月の保険料は米ドルで決まっているため、円で支払う金額は為替レートによって変わります。

夫婦合わせて毎月1,071.47ドルを支払う契約だったため、教育費準備としては大きな金額を保険へ振り向けていました。

2022年10月に夫婦2人分を解約

米ドル建終身保険は、2022年10月3日に夫婦2人分とも解約しました。

2019年5月の契約から、約3年5か月後です。

払込保険料と、円で受け取った解約返戻金を比較すると、次のようになりました。

契約者払込保険料解約返戻金損益
2,006,104円1,956,460円−49,644円
2,922,491円3,087,900円+165,409円
合計4,928,595円5,044,360円+115,765円

私の契約だけを見ると、約5万円の元本割れでした。

一方、妻の契約では約16万5,000円のプラスとなり、夫婦合計では約11万6,000円の利益が出ました。払込保険料に対する損益率は、合計で約2.3%です。

なお、この表は円換算した払込保険料と解約返戻金を単純に比較したものです。

米ドル建終身保険には死亡保障があり、投資信託とは商品の目的や仕組みが異なります。そのため、損益率だけを使って投資信託と単純に比較することはできません。

金融庁も、外貨建保険には保障機能があるため、運用実績などの指標だけで投資信託と単純に比較することは必ずしも適切ではないと案内しています。

参考:金融庁「外貨建保険の販売会社における比較可能な共通KPIについて」

利益が出ていても解約した理由

夫婦合計では元本割れしていなかったため、損失が出たことが解約理由ではありません。

一番大きな理由は、ジュニアNISAやインデックス投資について勉強し、教育費の準備という目的では、そちらの方が自分たちに合っていると判断したことです。

米ドル建終身保険へ加入した当初は、保険と貯蓄を一つの商品で準備できることに魅力を感じていました。

しかし、資産形成について学ぶなかで、次の点を考えるようになりました。

  • 保障と貯蓄を分けて考えること
  • 投資にかかる手数料を確認すること
  • 長期運用では利回りの違いが大きな差になること
  • インデックス投資なら運用状況を把握しやすいこと
  • 教育費として使う時期に合わせて、自分で資金を管理すること

保険には保障という大切な役割があります。

一方、教育資金を増やすことを主な目的として考えた場合、低コストのインデックスファンドを自分で選び、長期運用する方が、わが家の考え方に合っていると感じました。

そこで、米ドル建終身保険を継続するのではなく、解約して教育費の準備方法を見直すことにしました。

解約返戻金の一部をジュニアNISAへ

解約後は、受け取った返戻金の一部を、子どもたちのジュニアNISAで投資する資金に使いました。

ジュニアNISAでは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」へ投資しました。以降、この記事ではそれぞれ「S&P500」「オルカン」と表記します。

ジュニアNISAへ投資した元本は、次のとおりです。

子どもジュニアNISAの投資元本
長女400万円
長男240万円
合計640万円

この640万円のすべてが保険の解約返戻金ではありません。

保険を解約した後に利用できたジュニアNISAの投資枠について、返戻金の一部を使いながら投資しました。

投資先にS&P500とオルカンを選んだのは、特定の企業を自分で選ぶのではなく、幅広い企業へ分散して長期運用したいと考えたためです。

ただし、インデックス投資には元本保証がありません。必要な時期に相場が下落していれば、投資元本を下回る可能性もあります。

そのため、教育費のすべてを投資だけで準備するのではなく、使う時期が近づいた資金は現金へ移すことも必要だと考えています。

関連記事:「子ども3人の教育費6,650万円をどう貯める?ジュニアNISAとインデックス投資で準備

ジュニアNISAは2023年で終了

ジュニアNISAは、2023年末で制度が終了しました。現在はジュニアNISA口座で新たな商品を購入することはできません。

ただし、2023年までに購入した商品は、一定の仕組みのもと、子どもが18歳になるまで非課税で保有できます。

また、2024年以降は年齢に関係なく非課税で払い出せますが、一部だけを払い出すことはできず、口座内の商品と金銭をすべて払い出して口座を廃止する必要があります。

参考:金融庁「2023年までのNISA」

わが家では、ジュニアNISAで購入したS&P500とオルカンを、教育費として必要になる時期を考えながら運用しています。

これから教育費を準備する場合は、現在利用できる制度や預貯金なども含め、家庭に合った方法を検討する必要があります。

旧ジュニアNISAは終了しましたが、現在は新しいこどもNISAの制度案も示されています。旧制度との違いや、わが家で検討している活用方法は次の記事で整理しています。

関連記事:「新こどもNISAとは?旧ジュニアNISAで640万円投資した家庭が制度の違いと活用法を解説」

解約後に新しい生命保険へ加入しなかった理由

米ドル建終身保険を解約した後、個人では新しい生命保険へ加入していません。

勤務先を通じた生命保険に入っていたため、追加の生命保険は不要と判断したからです。

保険を解約すると、それまで付いていた死亡保障もなくなります。

そのため、貯蓄型保険を解約する場合は、解約返戻金や運用効率だけでなく、現在の死亡保障がなくなっても家族の生活に問題がないか確認することが重要です。

わが家の場合は、勤務先の生命保険や保有資産、家族に必要な保障を考えたうえで、個人の終身保険を継続しないという判断をしました。

これは、どの家庭にも当てはまる選択ではありません。

家族構成、収入、保有資産、住宅ローン、勤務先の保障などによって、必要な生命保険は異なります。

米ドル建終身保険へ加入して分かったこと

米ドル建終身保険へ加入したこと自体を、失敗だったとは考えていません。

加入当時は、死亡保障と教育費を同時に準備できることに魅力を感じ、自分たちで納得して契約しました。

実際に解約したときも、夫婦合計では約11万6,000円の利益が出ています。

一方で、加入後に資産形成を勉強したことで、教育費の準備と死亡保障は分けて考えた方が、自分たちには分かりやすいと気付きました。

今回の経験から学んだことは、次のとおりです。

  • 営業担当者の説明だけでなく、自分でも商品の仕組みを調べる
  • 毎月の保険料だけでなく、総払込額を確認する
  • 途中解約した場合の返戻金を確認する
  • 外貨建ての場合は為替変動も考える
  • 保障を目的にするのか、資産形成を目的にするのか整理する
  • 保険と投資信託は、保障の有無を含めて比較する
  • 解約後に必要な死亡保障が残るか確認する

契約した当時と、数年後では、家族の状況や資産形成に対する知識が変わることもあります。

一度加入したからといってそのままにせず、現在の目的に合っているか定期的に確認することが大切だと感じました。

まとめ

わが家では2019年5月、学資保険を検討したことをきっかけに、夫婦で米ドル建終身保険へ加入しました。

その後、ジュニアNISAとインデックス投資について勉強し、2022年10月に夫婦2人分を解約しました。

実際の金額は次のとおりです。

  • 払込保険料:合計4,928,595円
  • 解約返戻金:合計5,044,360円
  • 損益:合計+115,765円
  • 解約返戻金の一部をジュニアNISAへ
  • 投資先は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
  • 解約後は勤務先の生命保険を継続

米ドル建終身保険で損失が出たから解約したわけではありません。

教育費を準備する方法として、保障と資産形成を分け、ジュニアNISAでインデックス投資を行う方が、自分たちには合っていると判断したためです。

保険と投資のどちらが正解かは、家庭の状況や目的によって異なります。

大切なのは、保障を準備したいのか、教育資金を増やしたいのかを整理し、総払込額、手数料、リスク、資金を使う時期まで確認したうえで選ぶことだと思います。

※本記事は、わが家の保険見直しに関する実体験を紹介するものです。特定の保険商品や投資方法を推奨するものではありません。保険の解約や投資については、保障内容や家計への影響、リスクを確認したうえで、ご自身の判断で行ってください。

  • この記事を書いた人

みらい所長

大手メーカーに勤務する50代、3児の父。2019年からインデックス投資と高配当株を中心に資産形成を続けています。2026年には3人目の子どもの誕生を機に約2か月の育児休業を取得しました。資産形成、教育費、FIRE、家計、育児、相続など、自分で経験したことを実際の数字とともに発信しています。

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