家計・節約

太陽光発電は元が取れた?スマートパワーステーションで11年使った売電収入と実績

2026年9月4日

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

セキスイハイムのスマートパワーステーションに住み始めて、約11年が経過しました。

わが家には、9.24kWの太陽光発電と7.2kWhの蓄電池が設置されています。

太陽光発電を検討している方にとって、最も気になるのは「本当に元が取れるのか」ではないでしょうか。

わが家の場合、太陽光発電と蓄電池の費用が住宅価格に含まれており、個別の導入費用は分かりません。そのため、正確な回収率を計算することはできません。

一方で、家計簿には約10年間の売電収入が残っており、HEMSから発電量や売電量も確認できました。

この記事では、2015年8月から約11年間使ってきた太陽光発電と蓄電池について、実際の売電収入や発電量、故障の有無などを公開します。

この記事でわかること

  • 約10年間で得られた売電収入
  • 年ごとの発電量・売電量
  • FIT終了前後の売電単価の違い
  • 7.2kWhの蓄電池を約11年間使った感想
  • 故障やメンテナンスにかかった費用
  • 今建て直す場合も太陽光発電と蓄電池を設置するか

わが家の太陽光発電と蓄電池

わが家の設備と住宅の概要は、次のとおりです。

項目内容
住宅セキスイハイム「スマートパワーステーション」
入居・稼働開始2015年8月
太陽光発電の容量9.24kW
蓄電池の容量7.2kWh
FIT期間中の売電単価33円/kWh
FIT終了後の売電先京葉ガス
現在の売電単価13.8円/kWh(税込)
家族構成夫婦と子ども3人の5人家族

太陽光発電と蓄電池は、住宅と一体で購入しました。

見積書を確認しましたが、それぞれの費用は個別に記載されていません。そのため、「導入費用に対して何年で元が取れたか」という計算はできませんでした。

この記事では、分からない導入費用を推定せず、実際に記録してきた数字を使って検証します。

約10年間の売電収入は277万6,558円

家計簿に記録されていた売電収入を集計したところ、2015年9月から2025年10月までの合計は、277万6,558円でした。

年ごとの売電収入は、次のとおりです。

売電収入記録期間
2015年61,149円9月〜12月
2016年271,626円12か月
2017年322,278円12か月
2018年309,177円12か月
2019年272,118円12か月
2020年262,680円12か月
2021年278,344円12か月
2022年252,223円12か月
2023年274,956円12か月
2024年256,629円12か月
2025年215,378円1月〜10月
合計2,776,558円2015年9月〜2025年10月

この金額は、電力会社から実際に入金された月に家計簿へ記録したものです。

そのため、電気を売った月と入金月は必ずしも一致していません。また、2015年8月分の記録は残っていないため、稼働開始からのすべての売電収入を完全に集計した数字ではありません。

それでも、記録に残っている範囲だけで約277万7,000円の収入が得られました。

2016年以降の発電量と売電量

HEMSに残っていた2016年1月から2025年7月までのデータも集計しました。

発電量売電量自家消費量
2016年9,367kWh8,328kWh1,039kWh
2017年10,842kWh9,937kWh906kWh
2018年10,200kWh9,275kWh925kWh
2019年9,801kWh8,248kWh1,553kWh
2020年9,413kWh8,004kWh1,410kWh
2021年9,801kWh8,229kWh1,573kWh
2022年9,539kWh7,738kWh1,801kWh
2023年9,719kWh8,248kWh1,471kWh
2024年8,992kWh7,479kWh1,513kWh
2025年1月〜7月6,258kWh5,238kWh1,020kWh
合計93,933kWh80,724kWh13,210kWh

※HEMSの表示値を集計しているため、端数処理により合計が一致しない場合があります。

年間発電量は、おおむね9,000〜10,800kWhで推移しています。

年によって発電量に差はありますが、約9年以上のデータを見る限り、発電量が毎年一直線に低下しているわけではありません。

天候や生活状況も影響するため、設備の劣化率までは判断できませんが、現在も太陽光発電は十分に稼働しています。

売電収入以外に自家消費の効果もある

2016年1月から2025年7月までの自家消費量は、合計約1万3,210kWhでした。

自家消費とは、太陽光で発電した電気を売らずに、家庭内で使うことです。

自家消費した分は電力会社から購入する必要がないため、売電収入とは別に電気代を抑える効果があります。

ただし、わが家では期間中の電気料金単価をすべて記録していません。そのため、自家消費によって削減できた電気代を正確な金額に換算することはできませんでした。

売電収入だけを見て「得をした」「損をした」と判断するのではなく、自家消費による電気代削減も含めて考える必要があります。

わが家の生活費全体については、「5人家族の生活費は月平均約43万円|子ども3人家庭の家計を公開」で詳しくまとめています。

FIT終了後は売電単価が33円から13.8円に低下

わが家のFIT期間中の売電単価は、1kWh当たり33円でした。

FIT終了後は京葉ガスへ売電先を変更し、現在の買取単価は1kWh当たり13.8円(税込)です。

期間売電単価
FIT期間中33円/kWh
FIT終了後13.8円/kWh
差額19.2円/kWh
下落率約58%

売電単価は半分以下になりました。

例えば、2025年8月から2026年7月までの売電量は約6,834kWhです。

この売電量をそれぞれの単価で単純計算すると、次のようになります。

売電単価年間売電収入の概算
33円/kWh約22万5,500円
13.8円/kWh約9万4,300円
差額約13万1,200円

同じ量を売電しても、FIT期間中と比べて年間収入は大きく減ります。

実際の入金額とは対象期間が異なるため、これは年間データを使った概算です。

京葉ガスの買取単価や条件は変更される可能性があるため、最新情報は京葉ガス「太陽光発電の買取(卒FIT含む)プラチナプラン」で確認してください。

卒FIT後は売るより自家消費を増やしたい

FIT期間中は、発電した電気を1kWh当たり33円で売ることができました。そのため、家庭内で使うより、できるだけ売電するメリットが大きい状況でした。

しかし、現在の売電単価は13.8円です。

家庭で購入する電気の単価が売電単価を上回っている場合は、安く売って高く買い戻すより、発電した電気を家庭内で使う方が家計にとって有利になります。

卒FIT後は、売電収入だけでなく、蓄電池を活用して自家消費をどこまで増やせるかが重要だと感じています。

7.2kWhの蓄電池は現在も使用中

7.2kWhの蓄電池は、2015年8月から一度も交換せずに使い続けています。

約11年間使用していますが、「以前より蓄えられる電気が明らかに減った」といった劣化は、今のところあまり感じていません。

2025年8月から2026年7月までの1年間では、次のように稼働していました。

項目1年間の電力量
蓄電池への充電量約1,519kWh
蓄電池からの放電量約1,222kWh

現在も日常的に充電と放電を繰り返しています。

一方で、7.2kWhという容量には物足りなさを感じています。

特に空調を使用すると、蓄電池の残量が早く減ります。設備が劣化したというより、5人家族の現在の生活に対して容量が小さいのではないかと感じています。

雷による停電時には冷蔵庫を動かせた

約11年間で、長時間の停電は経験していません。

雷による短時間の停電が数回あった程度です。

わが家には、停電時に蓄電池から電気が供給される非常時用コンセントがあります。停電した際には、このコンセントを使って冷蔵庫などを動かすことができました。

家中のすべてのコンセントや空調を通常どおり使えるわけではありませんが、最低限必要な家電を動かせることは安心につながっています。

実際に長時間の停電を経験していないため、災害時の効果を十分に検証できたとはいえません。それでも、蓄電池があること自体に安心感があります。

約11年間、故障・修理・交換は一度もなし

2015年8月から現在までに、次の設備で故障や交換はありませんでした。

  • 太陽光パネル
  • パワーコンディショナー
  • 蓄電池
  • HEMS

修理費用も発生していません。

太陽光パネルの清掃や、有料の定期点検といった特別なメンテナンスも行っていません。

それでも、約11年間にわたって大きな問題なく使用できています。

ただし、これはあくまでわが家の実例です。すべての住宅で故障や修理が発生しないわけではありません。

パワーコンディショナーや蓄電池には寿命があるため、今後は交換費用が発生する可能性も考えておく必要があります。

今設置するなら12〜15kWhの蓄電池を検討したい

もし今、家を建て直すとしても、太陽光発電と蓄電池は設置したいと思います。

売電収入だけで元が取れたとは断定できませんが、次のメリットを実感しているからです。

  • 約277万7,000円の売電収入を得られた
  • 発電した電気を家庭内で使えた
  • 電気代の上昇に対する備えになる
  • 停電時に冷蔵庫などを動かせた
  • 約11年間、故障や修理がなかった
  • 蓄電池があることで安心感を得られた

ただし、現在の7.2kWhでは、空調を使うと残量が早く減ります。

現在設置するなら、12〜15kWh程度の蓄電池を候補にします。

蓄電池を選ぶ際には、容量だけでなく、停電時の出力、200V機器への対応、家全体へ給電できる全負荷型かどうかも確認したいところです。

既存住宅へ蓄電池を増設・交換する場合は、太陽光パネル、パワーコンディショナー、HEMSとの互換性も確認する必要があります。

蓄電池の導入・交換は複数社を比較する

蓄電池は、容量や機能だけでなく、施工会社によって提案内容や見積価格が異なります。

わが家のように既存設備がある場合は、希望する蓄電池を単純に追加できるとは限りません。既存設備との互換性や、パワーコンディショナーを含めた交換が必要かどうかも確認する必要があります。

導入や交換を検討する場合は、1社だけで決めず、複数社の見積もりを比較してから判断すると安心です。

【エコ×エネの相談窓口】完全無料の蓄電池一括見積もり

※リンク先のサービスは、筆者が実際に利用したものではありません。蓄電池の見積もりを比較する手段の一つとして紹介しています。

まとめ|正確な回収率は分からないが、もう一度設置したい

わが家では、太陽光発電と蓄電池の費用が住宅価格に含まれており、個別の導入費用が分かりません。

そのため、「何年で元が取れた」という正確な計算はできませんでした。

一方で、2015年9月から2025年10月までに家計簿へ記録した売電収入は、合計277万6,558円です。

さらに、2016年1月から2025年7月までに約1万3,210kWhを自家消費しており、売電収入とは別に電気代を抑える効果もありました。

約11年間、設備の故障や修理は一度もなく、雷による停電時には非常時用コンセントから冷蔵庫を動かすこともできました。

FIT終了後は売電単価が33円から13.8円へ下がったため、これからは売電収入より自家消費を増やすことが重要だと考えています。

正確に元が取れたとはいえませんが、売電収入、自家消費、停電への備えを総合すると、わが家にとって太陽光発電と蓄電池は設置してよかった設備です。

今、家を建て直すとしても両方を設置します。ただし、蓄電池は現在の7.2kWhより大きい、12〜15kWh程度を検討します。

  • この記事を書いた人

みらい所長

大手メーカーに勤務する50代、3児の父。2019年からインデックス投資と高配当株を中心に資産形成を続けています。2026年には3人目の子どもの誕生を機に約2か月の育児休業を取得しました。資産形成、教育費、FIRE、家計、育児、相続など、自分で経験したことを実際の数字とともに発信しています。

-家計・節約
-